エコノミストWEB『REC』にて掲載されました

エコノミストWEB『REC』にて代表富田の記事が掲載されました

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▼下記記事内容

株式会社プラウド代表取締役社長の富田久由氏は、同社を「何にでも挑戦する会社である」と明言している。中古車販売をメイン事業とし、その他に美容院やエステ、ベーカリなど、幅広い事業を展開している株式会社プラウド。日本一を目指す富田社長の思いとは。

●「何にでも挑戦する会社」

富田久由社長は、2007年に5人の仲間とともに立ち上げ、現在は社員200人を超える会社へと成長させてきた「プラウド」について「何にでも挑戦する会社です」と明言する。そして、会社は仲間が集まる場所であり、自分のやりたいことができる場所だとして、「生きるため、食べるために仕事をするのではなく、自分の人生を楽しむために仕事をしよう」と、社員にも常々話している。

それを裏付けるように、プラウドは中古車販売をメインの事業として、レンタカーやカーリースなども展開する一方、自動車とは関連のない美容院やエステ、ベーカリー、保険事業、福祉事業などを幅広く手掛けている。こうした新事業は富田社長の発案だけでなく、社員の提案から生まれることも多いということで、「よい企画があれば会社に採用され、社員は事業と関連のない仕事にもチャレンジできます。そうして仲間を増やしながら、一緒に日本一を目指そうと皆で話しています」と笑顔を見せる。

●「ありがとう」と言っていただけるようなビジネスを

静岡県の駿東郡長泉町で会社設立後、自動車のオークショントレーダーとして社員が全国を飛び回っていたプラウドに転機が訪れたのは、三島で1000坪以上もある土地と出会ったこと。「その土地を活かそうとクルマの小売りを始めたのが原点で、当時、儲けが少ないことや故障やクレームなどが多いことから、皆が手を出そうとしなかった低価格の中古車販売を始めました」と振り返る。しかも、「お手頃価格の中古車販売」をコンセプトに、売るのは15万円、20万円、25万円の3つの価格のクルマのみだった。

しかしこれが大ヒット。「自分たちはトレーダーなので仕入れは得意でしたから、低価格でも安心して乗れるクルマというのを前面に出しました。それがお客さまのニーズにマッチし、来店されるクルマで国道に渋滞ができるほどでした」という。この成功を受け、半年後に千葉県柏市に2号店をオープンすると、ここでも来店客で国道が渋滞するほどの人気を呼び、以後、半年に1店舗のペースで中古車販売店を増やしてきた。

低価格の中古車販売を手掛ける事業者が稀だった背景には、仕入れたクルマを整備するのに手間がかかるうえ、利幅が少ないことがあった。しかし富田社長は、「それなら、2倍のお客さまに買っていただけばいい」という考えで、販売の仕事は商品を売って対価を得るものだが、「それ以上に大事なのがお客さまへの気持ちだと私は思います」と話す。「生活している限りは、誰もが99%は自分が客の立場であり、商品やサービスに対してうれしいと感じた経験があります。それならば、自分がうれしいと思えるような商品やサービスを提供し、『ありがとう』と言っていただけるようなビジネスをしたいと思っているのです」と話す。

●「三方よし」の経営

そして、富田社長が経営をするにあたって大切にしているのが、自分一人では何もできず、関わりのあるすべての人を仲間と捉え、常に「三方よし」を目指すことだという。「事業においても、さまざまな人に助けられていることをいつも実感しており、私たちが店舗を増やして事業が拡大していけば、お取引先にも還元することができるのです」。

店舗を増やすにはもう一つ理由があり、それはどんなにデジタル技術が進歩しても、実際にボディに触ってシートに座り、エンジンをかけ、試乗してその走りを実感する体験はリアルでしかできないことだ。「それならば、お客さまの希望をかなえるため、われわれが近くに行けばいいのです。販売店を増やす理由もそこにあります」と富田社長は明快に答える。

積極出店は人材育成のためでもある。新規に販売店をオープンすれば新たに店長が一人誕生するわけで、「私はポジションが人を育てると思っています。会社の成長がひいては社員の成長にもつながっていくのです」という。その思いは「どうすれば社員の将来がよりよい人生になるかを常に考えています」と話す富田社長の真骨頂とも言えるだろう。

さらに、前述の通り、社員のキャリアアップにつながるなら、自動車と関連のない事業にもチャレンジできるのが、プラウドの大きな特徴だ。「現在、子会社を通して美容院が2拠点、エステ店が1拠点あり、2023年春には美容院が1拠点増える予定で、フィットネスジムも始めます」と話す。また、2021年から障害者福祉事業にも取り組んでおり、静岡県沼津市で高齢者のグループホーム(共同生活施設)の運営を開始し、現在拠点数を増やしている。自動車関連においても、新生銀行グループとの提携クレジットカード「PROUD card」を発行するなど、中古車業界では画期的なサービスも展開しているのだ。

今後の展望を富田社長に聞くと、プラウド30周年を見届けて完全引退すると明言し、当初の目標である引退時の売上300億円と経常利益15億円の達成はほぼ確実で、そこにどれだけ上乗せできるかを考えているという。その上で、「目指すは日本一の会社になることです。そのために、本来の事業とは関連がなくとも、自分のやりたいことにチャレンジできる会社で一緒に働きたいという仲間を募っています」と話す富田社長。その視線の先は将来の大きな夢を見据えている。

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